日々のコンピュータ情報の集積と整理

Dr.ウーパのコンピュータ備忘録

2015年2月2日月曜日

Chrome:日本語ドメインをアドレスバーからコピペすると別の文字列に変わる!それはPunycode(ピュニコード)です

日常で見かけることの多くなった日本語ドメイン

最近インターネット上のサイトを巡っていると、Webサイトのドメイン名が日本語で表記されたページを見かけることが多くなりました。

日本語JPドメイン名とは - 日本語.jp


Webサイトのドメイン名に日本語ドメインが使用されていると、珍しさからついつい検索結果やブラウザのアドレスバーのURL表記を見てしまいます。

それと、最近いくつかの日本語ドメインのWebサイトを見るにつれて、日本レジストリサービス(JPRS)が宣伝するように(*1)確かに英数字のみで記載されたドメイン名よりも、日本語で記載されたドメイン名の方が、日本語を主に取り扱う日本人にとっては分かりやすく、覚えやすいというのもわかるような気がしてきました。

*1:
日本語JPドメイン名とは - 日本語.jp
http://日本語.jp/about/

使おう!「日本語JPドメイン名」
http://使おう.jp/


Chromeで日本語ドメインをアドレスバーからコピペすると別の文字列に変わる!

さて、そんな日本語ドメインですが、Chromeのアドレスバーから日本語ドメインをコピーして、メモ帳などに張り付けたところ、コピーしたはずの日本語ドメインが別の文字列に変わっていました!

例)「日本語.jp」(http://日本語.jp/)の場合

日本語ドメイン
http://日本語.jp/

Chromeのアドレスバーからコピーして、メモ帳に張り付けたもの
http://xn--wgv71a119e.jp/


Chrome のアドレスバーに表示された日本語ドメインのURLをコピーし、 メモ帳に張り付けたもの  クリップボードにコピーしたはずの「http://日本語.jp/」が 「http://xn--wgv71a119e.jp/」に変わっている
Chrome のアドレスバーに表示された日本語ドメインのURLをコピーし、
メモ帳に張り付けたもの

クリップボードにコピーしたはずの「http://日本語.jp/」が
「http://xn--wgv71a119e.jp/」に変わっている


Chrome 以外の、Internet Explorer と Firefox にて、同様の操作を試してみましたが、Internet Explorer と Firefox では、アドレスバーから日本語ドメインをコピーして、メモ帳などに張り付けても、元の日本語ドメインをそのまま貼り付けることが出来ました。

どうやら、これは Chrome だけの現象のようです。(今回調査した、IE/Firefox/Chrome という3大ブラウザの中では。)


それは、Punycode(ピュニコード)

さて、Chromeのアドレスバーからコピーして、メモ帳に張り付けたもの「xn--wgv71a119e.jp」はなんでしょうか。

結論から言うと、それは「Punycode(ピュニコード)」と呼ばれるものです。



この Punycode は、日本語で記載されたドメイン名を、既存の DNS サーバでも扱えるようにするために使用されているものです。

従って、日本語ドメイン名には、それに対応する Punycode が存在します。

なお、日本語ドメイン名と Punycode は独立的に存在するのではなく、日本語ドメイン名はある規則に従ってPunycode へ変換されます。

Punycodeとは - IT用語辞典 Weblio辞書
http://www.weblio.jp/content/Punycode

Punycodeとは何ですか? | よくある質問 | ムームードメイン
http://muumuu-domain.com/?mode=faq&state=answer&id=000560

Punycode: アプリケーションにおいてドメイン名国際化(IDNA)を
              行うためのUnicodeのBootstringエンコーディング http://www.jdna.jp/survey/rfc/rfc3492j.html


株式会社日本レジストリサービス(JPRS)が提供している以下のサービスを使用することで、日本語JPドメイン名をPunycode表記ドメイン名へ変換することや、その逆のPunycode表記ドメイン名を日本語JPドメイン名へ変換することができます。

日本語JPドメイン名のPunycode変換・逆変換 - 日本語.jp
http://punycode.jp/


Punycode表記のドメイン名であって、それをブラウザのアドレスバーに入力して、そのWebページにアクセスすると、ブラウザのアドレスバーの表記は日本語ドメイン名に変わります。
(IE/Firefox/Chromeで確認済み)

Punycode表記のドメイン名でWebページへアクセス
Punycode表記のドメイン名でWebページへアクセス
Punycode表記のドメイン名が日本語ドメイン名に変わる
Punycode表記のドメイン名が日本語ドメイン名に変わる


そのため、日本語ドメイン名をコピー&ペーストしておいたはずが、Punycode表記のドメイン名で保存されていた場合でも、そのPunycode表記のドメイン名でそのページにアクセスすれば、元の日本語ドメイン名を知ることができます。

もし、そのWebページにアクセスしたくなければ、上記の「日本語JPドメイン名のPunycode変換・逆変換」を使用すれば、そのWebページにアクセスすることなく、Punycode表記のドメイン名から日本語ドメイン名を知ることができます。


動作確認環境

Windows Vista Business 64bit(詳細


なお、この動作を確認した各ブラウザのバージョンは次のとおりです。

Chrome

バージョン 40.0.2214.93 m

Internet Explorer

9.0.8112.16421

Firefox

35.0.1






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