日々のコンピュータ情報の集積と整理

Dr.ウーパのコンピュータ備忘録

2015年6月18日木曜日

インターネット上に無い情報ってどんなもの?インターネット上に無い情報を知ることで、検索結果の見方が変わる

イントロダクション

インターネット上を検索すると、なんでも見つけられるような気がしてきます。
でも、本当にインターネット上では、すべての情報を手に入れることが出来るのでしょうか?

ここでは、ケース別にインターネット上に存在しない情報について考えてみます。

インターネット上に無い情報ってどんなもの?

一部の例外はありますが、インターネット上に無い情報には次の特徴があるのではないでしょうか。

そもそもこの世に存在しない情報

自然現象や、誰かの創造の中ですらも存在していないことは、インターネット上にもないでしょう。


誰も知らない情報

誰も知らない情報は、その情報を作成し、インターネット上へとアップロードする人がいないため、インターネット上に存在することはありません。

ただし、誰も知らない情報でも、その情報が何らかの装置によって直接インターネット上にアップロードされている場合には、誰も知らない情報でもインターネット上に存在することはあり得るかもしれません。

※ここでいう、”誰も”とは、人のことを指します。


知っている人はいるが、ネット上に書く人がいない情報

一部の人には知られている情報ですが、その人たちがインターネット上に情報をアップロードしないために、インターネット上に情報が存在しないということがあります。


その情報自体がお金になる情報

その情報自体がお金になる情報は、インターネット上で入手することが難しいでしょう。もし、インターネット上で提供されていたとしても、何らかの対価が必要になるでしょう。

書店などで売られている本や、映画やアニメなどといった情報も、お金を対価にその情報が提供されています。そのため、特別なキャンペーンや、有料配信・広告などのマネタイズシステムが無い限り、インターネット上では見ることができないでしょう。


規約などで、公表することが禁じられている情報

公表することを何らかの規約などで禁じられているものについては、インターネット上で見つけることができないでしょう。

何らかのミスによって、一時的にインターネット上に公開されたとしても、すぐに消されてしまうものです。


その情報を公開することで、公開した本人が不利益を被る情報

情報を公開することで、公開した本人に不利益が発生する情報は、インターネット上では見つけることができないでしょう。

本人のミスなどによって、一時的にインターネット上に公開されたとしても、すぐに消されてしまうものです。

特定の個人に関連するような個人情報も、この部類の情報でしょう。


公開することに対して公開者のメリットがない情報

情報を公開しても、情報を公開したものにとってメリットが無い情報は、インターネット上にアップロードされないため、インターネット上で見つけることができないでしょう。

情報の公開者は、情報を公開したことによって何らかの利益を得られることを期待しています。

例えば、商品やサービスについての詳しい情報を公開することは、その情報によってより商品やサービスが売れることによって、より多くの利益を得られることを期待しているわけです。


金銭的メリット以外でも、情報を公開することによって本人の欲求がその情報を公開することによって満たされるということを期待している場合もあります。


公表するためにかかるコストが公表によって得られる利益を上回っている情報(公表するためにかかるコスト>公表によって得られる利益)もインターネット上にアップロードされないため、インターネット上で見つけることができないでしょう。


これは、情報の需要の大きさによっても変わってきます。
需要の多い情報は公開することによってメリットを享受しやすい(多くの人に見られることでマネタイズがしやすかったり、本人の欲求を満たしやすい)ものですが、需要の少ない情報は公開することのメリットが小さくなりがちです。

例えば、初心者向けの情報と、上級者向けの情報では、初心者向けの情報の方がその情報を必要とする人の数が一般的には多いです。そのため、初心者向けの情報は比較的容易に手に入りやすいものですが、上級者向けの情報は手に入りにくくなってきます。

また、その情報に関連する人の多い分野と少ない分野があります。多くの人に関連する情報は需要が大きいですが、ごく一部の人にだけ必要とされる情報は需要が小さいものです。


生データ(加工されていない元データ)とそれに付随するもの

統計データなどを公表する上では、細かい情報などが失われていることがあります。
データ収集時には、様々な情報を細かく項目分けして集めていたとしても、公開時には大まかな分類で公表することがあります。

また、その情報の収集時の条件が見えにくくなっている場合もあります。

最近は、膨大な蓄積データを利用できる機会も増えてきましたが、それでも一般に利用できるものは一部にとどまっています。


また、ある個人が持っている情報についても、その情報をインターネット上へアップロードする過程で、一部が失われたり、一部が変質してしまうこともあります。


個人に最適化された情報

インターネットを検索して、その検索した本人に最適化された情報が見つかることはまずないでしょう。

初心者向けの情報から、上級者向けの情報までいろいろな情報がインターネット上にあります。また、情報には様々な前提条件があるものがあります。情報収集する本人が、様々な情報を見て、自分に合った情報を取捨選択するしかありません。


ただし、最近は検索やニュース配信などにおいて、その検索者個人の趣向に応じて最適化された情報が表示されるようになってきている部分もあります。



まとめ

情報をインターネット上で検索できるようになり、とても便利になりました。
そして、年々インターネット上に存在する情報の量は膨張を続けています。

一方、インターネット上で情報を検索した時に見つからない情報は”無いものだ”と思いがちです。しかし、インターネット上に無い情報でも、この世界には存在する情報もあります。


インターネットを検索してみて情報が見つからない場合には、何故その情報が見つからないのか考えてみると、その理由が想像できるかもしれません。

また、検索結果に大量に情報が表示されている場合には、何故その情報が大量に見つかるのか考えてみるのも、面白いでしょう。




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